君へ。

多摩川大橋を徒歩で通過した五分後くらいに消防車やパトカーのサイレンが鳴り響いた。尋常な数ではない。しかも今通過した多摩川大橋からに集まりだしていた。



興味半分で家内に写真を送った。

直後、後悔することになる。

飛び降りたらしい…とどこからか聞こえた。

今朝、テレビをつけたら高校一年生がラップバトルで負けた罰ゲームで飛び降り死亡と報道されていた。

故人へ。

人生は罰ゲームで終わらせる程単純なものではない。苦難もあるが努力し、実りのある人生を送ろうと常に努力するから生き甲斐を感じるものだ。

親ははじめて子を見る時に必ず感動する。

生命に感謝するからだ。

そして立派な人生を送れる様考えながら命名するのだ。

君は亡くなってしまった。

何故、君に語りかけたか?

それは同じ年齢の息子がいるからだ。

御遺族は逃げ道のない想像を絶する悲しみに包まれている。

天国へ行く前に、家族に天国から必ず見守ってるからね!と約束しなさい。

親孝行ではなかったが、君の最後の意志は必ず届く。

御遺族の方々に慎んで御悔やみ申し上げます。